プレアニ
ボッタクリ?
アキバBlog(秋葉原ブログ)の秋葉原に新しい版画屋「プレアニ」開店 1枚26万円とかに、怪しげに紹介されています。
なお、「プレアニ」では秋葉原駅前のエウリアンみたいに、街頭でポストカードを配ってお客さんをお店に引き入れることはしていなかったけど、サイズ・書かれている作家さんの違いはあるものの、集英社の販売するジークレー絵画だと高くて3万4000円に対し、プレアニのオープン記念版画作品は20万円を超えてる。
「デジタル版画」とやらの呼称で、何となく想像がつきますが、念のため、販売元の説明を聞いてみましょう。
今回は皆様のご質問の中でも多かった
『デジタル版画』って何ですか?
という事にお答えしましょう。ちょっと長いですけどね。
版画は銅版、リトグラフ、木版、シルクスクリーンなどが古くから有名ですね。
それは作品を生み出す為の使用する媒体で呼び名が違う訳です。
この『デジタル版画』というのは近年最新技術によって生み出された版画技法です。
しかも原画の再現性という点ではどんな版画技法の中でも最も優れていて、作品の保存にも最適な為、美術館の永久保存用にも使用されています。
原画を高精密なスキャナで色分解。データ上で忠実に色合わせをし、オリジナルと同じ色を再現するんですよ。時には作品のコンセプトとして版画独自の色を出す!なんて事もあります。
絵柄の細部に至るまで緻密に再現する為、デジタル「版」と呼ばれるマスク数は最低でも30枚以上。多いもので100枚以上!なんて事もあるんですよ。それというのも色の細やかなタッチを何ヶ所にも分けて微調整するからなんです。
使用するデータ容量も膨大。1つの作品で1GB以上になるんです。だからハイスペックなPCを使用しないと作業が出来ない状態なんです。
また、色の再現性や保存性を高める為、使用する用紙(メディア)は商業印刷用紙やポスター紙などより遥かに上質で高級。坪量300g/以上の厚みのある美術専用紙を使用します。
通常は世界的に信頼が高く、ドイツで400年以上の歴史を持つ美術用紙メーカーの紙を使用。作品によってはわが国の伝統的な和紙やキャンバス素材の紙を使用したりするんですよ。
全く同じデータでも紙によって色が変わって見えるので、それぞれの紙の特性に合わせて色合わせを1つ1つ念入りに行うのです。
最新デジタル版画技法は、1つの作品を完成させるのに作家先生などの監修や多くの工程・日数がかかります。
データをそのままを印刷する商業用印刷とは全く違う美術専用のハイクオリティな出力技法なんですよ。
そうして皆様にお届けするまで、様々な工程が必要なデジタル版画。
いかに良い作品を皆様にお届けするのか、日々こうしていろんな人が努力して1枚を完成させているんです。
まだまだ絵を飾る習慣のない日本で、気軽に良いものを飾って欲しいと思いますね。
始まったばかりの通信販売。喜んでくださる皆様の為に、もっともっと頑張ります!
書いてねえじゃねえか!
肝心の「デジタル版画」がどんな印刷方法かは一言も書いていません。ちなみに、「原画を高精密なスキャナで色分解」は画像取り込み、「データ上で忠実に色合わせをし、オリジナルと同じ色を再現する」「色の細やかなタッチを何ヶ所にも分けて微調整」は色校正で、どちらも、集英社の販売するジークレー絵画でも当然やってることです。 たかが、パソコンでフォトレタッチソフト等を使って色校正するだけのことを、これだけ大げさに表現できる文章能力は大したものです。ドイツ製の高級紙とは、出力センターの標準使用品だそうです。
【紙のみの販売】
ジャーマンエッチング (310g/、ドイツ製、ロール紙) 1118mmx12m ・ 52,500円, 914mmx12m ・ 40,950円
フォトラグ ブライトホワイト (310g/、ドイツ製、ロール紙) 1118mmx12m ・ 52,500円, 914mmx12m ・ 40,950円
ウィリアムターナー (310g/、ドイツ製、ロール紙) 1118mmx12m ・ 57,750円, 914mmx12m ・ 47,250円
キャンパスクロス (グロス仕上げ、アメリカ製、ロール) 1118mmx10m ・ 57,750円
いずれも世界で最も使用されている最高級ブランド紙です。その他の紙についてはお問い合わせください。
主にドイツからの輸入になりますので在庫が無い場合には取り寄せになります。
A0判相当にして約5千円くらい?A4判だとその1/16。絵の値段に比べればタダ同然じゃねえか!
販売元の説明には、肝心の「デジタル版画」がどんな印刷方法か明記していないので、検索をかけて調べてみましょう。
やっぱり、ただのジークレーじゃねえか!
ここもボッタクリかよ!・・・と思ったら、オンラインショップで売ってる絵は10,500円(税込)と割と良心的な値段から20万円超のボッタクリ品までピンキリです。あれっ、どゆこと???
確かにオープン記念版画作品は、26万円とボッタクリ臭いです。しかも、26万円の藤島先生の絵なんですが、ちょっとは欲しくなるようなデザインにしろよと小一時間問いつめたい。
何か、ボッタくってるのか、良心的な商売をやってんのか、訳が分かりません。以後、要観察ということで。
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