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もしかして計画倒産?…違うじゃん - ay (2012-08-20 (月) 22:11:57)

この記事見て、一瞬、計画倒産かと思った。 でも、有価証券報告書をよく見ると違うね。

自称フリーライター(笑)による絵画商法擁護 - ay (2012-05-24 (木) 02:02:42)

実名もペンネームも出さない自称フリーライター *1 が某サイトで絵画商法を全面的に擁護している。 単に、一般論として絵画商法を擁護するだけでなく、東京都が是正勧告を行なった悪質な企業グループまで全面的に擁護している。 某弁護士事務所が原告勝訴事例しか挙げないのは不当だと言いながら、自称フリーライターさんは原告敗訴事例しか挙げず、控訴審や上告審での逆転判決にも触れない。 マスコミには正義がないと批判しながら、支離滅裂な理由で悪徳商法を擁護する始末。 勝訴も敗訴もあることだけを理由に裁判を言い掛かりと断言し、被告企業が勝訴しても何のコメントも発表しない(実際のところ、うち1社は地裁勝訴判決を公表している)不自然さ *2 *3 に言い訳にならない言い訳で擁護したり、そんなデタラメな文章しか書けないで職業ライターを自称して恥ずかしくないのだろうか。 国民生活センターで紹介された地裁判決が逆転判決または被告に有利な和解だと言いながら、その詳細は分からない *4 って、あんた、そりゃ職業ライター失格だろう。 逆転判決だと主張する事例は原判決が地裁判決だと明示しながら、持論に有利な判決については地裁判決であることを書かないのもフェアではない。 特定商取引法も全く理解せずにこれら判決にコメントしているから、致命的な法解釈の誤りにも気付いていない。 逐条解説くらい読んでからコメントすべきだろう。 そして、無茶苦茶な理由で思いっきり擁護しながら、擁護意思を否定している。 弁護士費用を問題視しているが、それと絵画商法の損害額のどちらが大きいのかも比較していない。 相場も全く理解していないのだろう。 無理な裁判で負けたら一番美味しい「報酬金」(賠償額が多いほど高額になる)が取れないんだってば

各判例

自称フリーライターが引用した事例はいずれも個人ブログに掲載された事例である。 職業ライターなら判例タイムズ判例時報くらい挙げろよ。

いずれも、判決を書いた裁判官は特定商取引法の立法趣旨等を全く理解しておらず、というか、特定商取引法を勉強しようとする姿勢すら見られない。 つまり、かなり程度の低い誤判である。 こうした稚拙な判決は地裁レベルでは珍しくない。

具体的には前者については、次のとおり、特定商取引法本文や逐条解説と比較して間違いだらけである。

  • 争点(1)「市場的価格は5000円ないし1万2000円程度にすぎないか」について裁判所の判断過程が明確にされていない
    • 原告が提出した市場価格の証拠について、争点の事実を認めるには不十分としただけであって、証拠を不採用としたわけではない
    • 判決は、市場価格と販売価格を取り違えている
      • 判断理由として「販売方法によって経費が大きく異なり」は販売価格の話であり、争点である市場価格の評価とは関係がない
      • 市場価値と販売価格との間に50倍以上、58万8千円以上の開きがあることの妥当性については判断を示していない
    • 「利益率が大きいことがうかがわれる」と販売価格の妥当性を疑わせる事実を指摘しておきながら、それ以上、踏み込んだ判断をしていない
  • 争点(2)「Sによる詐欺、特定商取引法6条1項違反」において法解釈等の致命的誤りがある
    • 原告が「値上がりする旨告げて、購入を勧めた」と主張したことに対し、判決では販売価格を値上げしたことをもって「S発言の内容に偽りはない」としているが、市場価格の値上がりと販売価格の値上げでは全く意味が違う
    • 判決では「錯誤に陥れるつもりで、S発言をしたとまで認めることはできず」としているが、これは特定商取引法の法解釈を誤っている
      • 逐条解説P.35に「事実と異なることを告げていることにつき主観的認識を有している必要はなく、告げている内容が客観的に事実と異なっていることで足りる」と書いてあるとおり不実告知に故意は不要
      • 争点(5)(6)等の判断で「前記1のとおり、本件版画の価値(販売方法相当の価値)がいくらであるかは不明」としているのだから、客観的価値を示す「値上がり」を明言したなら、知らない事実を断言したことになり、不実告知が成立する
  • 争点(3)「錯誤に陥り、その結果、被告C社との間で本件売買契約を締結したか」において法解釈の致命的誤りがある
    • この争点を採り上げることが特定商取引法の法解釈の誤り(逐条解説P.35に「相手方が錯誤に陥り、契約を締結し又は解除を行わなかったことは必要としない」と書いてあるとおり、錯誤および錯誤に基づいた契約締結の事実は不要)
  • 争点(4)「Sによる脅迫、特定商取引法6条3項違反」において法解釈等の致命的誤りがある
    • 特定商取引法の規定は「威迫」であって「脅迫」ではない
      • 逐条解説P.37に「『威迫』とは脅迫に至らない程度の人に不安を生ぜしめるような行為」と書いてあるとおり、脅迫に当たらないことは威迫に当たらないことを意味しない
    • 判決ではクーリングオフの書面を渡されたこと等を判断根拠としているが、これは特定商取引法の法解釈を誤っている
      • 特定商取引法第六条第三項の規定では「訪問販売に係る売買契約若しくは役務提供契約を締結させ、又は訪問販売に係る売買契約若しくは役務提供契約の申込みの撤回若しくは解除を妨げるため、人を威迫して困惑させてはならない」であるので、たとえ、後日にクーリングオフ等の機会があったとしても、売買契約時に「威迫して困惑させ」た事実があれば特定商取引法違反が成立する
      • 売買契約時に「威迫して困惑させ」た具体例として逐条解説P.37に「『買ってくれないと困る。』と声を荒げられて、誰もいないのでどうしてよいか わからなくなり、早く帰ってもらいたくて契約をしてしまった」が挙げられている

後者についても核心部分において特定商取引法本文や逐条解説と食い違っている。

  • 争点(1)「本件各売買契約の効力」について
    • 判決は「不実のことを告げる行為」について原告認識(インターネット等で原告が情報を調べなかったこと、クーリングオフを利用していないこと、原告の購入動機等)を根拠とし、将来の価格高騰について「この程度の言辞をもって断定的判断の提供に当たるとは認め難い」としているが、これは特定商取引法の法解釈を誤っている
      • 逐条解説P.35に「相手方が錯誤に陥り、契約を締結し又は解除を行わなかったことは必要としない」と書いてあるとおり、原告側の認識は関係がない
    • 判決は、「これらの点について何ら調査をしていない」ことをもって原告の「代金以上の価値があると信じたことが主なる購入動機であったかのような供述」を「不自然な感が否めない」としてるが、そう判断した根拠は示していない(常識で考えて信じたのならば調べなくても不自然ではないし、絵画商法の情報を得てから行動を起こしているのは極めて自然)

絵画商法の商品よりも遥かに優れた商品 - ay (2011-07-28 (木) 00:42:16)

平面の絵にはない立体感といい、時間や天気も変化させられるカスタマイズ性といい、素晴らしい。 組み立てるのが少々面倒だけれど、たった2,310円のペーパークラフトでここまで出来る。

「情報弱者」という表現は撤回…………………………していいんだろうか - ay (2011-07-28 (木) 00:01:05)

あまりにも参考になる情報提供により更新すべきネタが増えた。 というか、分かり易い説明方法を思いついた。

  • 付加価値商法と絵画商法の違い
  • 人件費に見る自動車ディーラーと絵画商法の違い
  • 目立たないように注意して、目立つ同業他社を隠れ蓑にする手口

詳細は後日まとめる。

あと今回買った●●先生の版画に関しては、
もし仮に、仮にだよ?考えたくないけど
●先生が”黒”だったとしても、
自分が●先生の描く作品が大好きなことには違いないし、
それがあるからこそ結果がどうであれ
「だまされたああああああ!!!><」
なんて思うことも決して無かったり^^;

この掲示板でも何度も言及したとおり、某先生はいわゆる黒とは違う。

アー●●ュ●スの場合は、作家の取り分は5%でしかない。 本当に黒と言える作家ならば、販売価格の30〜50%くらいは取っているだろう。 金儲けを目当てにこの手の商法に手を染めているなら、絵師100人展のような仕事は引き受けない。 某先生クラスの作家がこの手の商法に加担している動機は、金が欲しいからではなく、自分の作品を展示する機会を得たいからである。 そのために機会を与えてくれる業者と善意の第三者の立場で取引することは何ら責められることではない。 「無知は罪」とは言うけれど、悪徳業者に対して耐性がないのは作家に限ったことではない。 世間知らずな人は何処にでもいる。 そのことをもって黒認定するのは間違っている。

しかし、某先生は、悪徳商法の可能性に気づいているフシがある。 でありながら、ファンの質問に対してあのような回答をしているのだから、未必の故意か認識ある過失が成立するだろう。 この点で、某先生の態度は不誠実で無責任ではある。 尚、過失によりこの手の商法に加担しても、民法上の賠償責任はともかく、刑法上の罪を問われることはない*5

けど大筋は間違ってないはず。


なるべく聞いた話の意図を中心にブログに書いた・・・つもり。

この掲示板の話も「大筋は間違ってない」ことを前提に書いている。

当然、営業さんは自分の会社を良いように話すのは当たり前だし。
どこまでが本当かなんて確かめられない。


・・・まぁ「信用したい!」って個人的な願望が
多分に入ってたコトは否定できない^^;


で、例のサイトからの厳しい突っ込みがあるのは明らかだったし、
その内容もまた参考になるとも思ってる。
だから話を聞いた上で突っ込みを読んでみたいってのもあった。
自分が持ち合わせてない知識と思考力をお持ちになってるし、
自分1人で考えてても、さっぱりだしね・・・
予想通り個人的な願望も打ち砕いてくれたし^^;


そして今までのコト全てを踏まえた上での結論は、
やっぱり「信用した!」とも「信用できない!」
とも言えない感じかなぁ。。

これが本当なら「情報弱者」は取り消さざるを得ない。

あまりに論理的すぎて逆に怪しく見えるのも確かだしー

「論理的すぎて逆に怪しく見える」という感覚は明らかにおかしい。 このようなことを言えば「情報弱者」と言われても仕方がない。

論理的な話よりも非論理的な話の方が怪しいのは言うまでもない。 稚拙な屁理屈をこねる人には、物事を誤摩化そうとする意思がある。 自己弁護のためにデタラメな説明をする人よりは、論理的に説明できない事を正直に認めながら「でも、嘘はついていません」と言う方がよっぽど誠実である。 嘘でも屁理屈でも何でも使えるものは使うという姿勢は人として不誠実である。 また、世の中のインチキな話の大部分には、極めて単純な論理破綻が見られる。 オレオレ詐欺も還付金詐欺も架空請求も、言ってることの辻褄が全然合っていない。 「相対性理論は間違っていた」説を唱える疑似科学者も滅茶苦茶に破綻した説明を行なっている。 このように、非論理的な説明の方こそ、信用に値しないのである。

「自分の能力では論理の間違いが見抜けないから真偽の確認が出来ない」と言うなら、それは正論である。 しかし、「論理的すぎて逆に怪しく見える」は、自分の能力の限界を棚に挙げて、無実の人に疑惑の目を向ける行為である。 誠実な人ほど、論理的かつ丁寧な説明に努めようとする。 「論理的すぎて逆に怪しく見える」は、そうした世の中の全ての誠実な人に対して失礼だろう。

ただ否定したい意思が強すぎて暴走してるのが・・・^^;

「否定したい意思」や「暴走」が何を指しているのか不明確である。 この掲示板では、子供騙しの屁理屈を暴いただけである。 たとえ、肯定したい意思があったとしても、オレオレ詐欺や還付金詐欺や架空請求のように矛盾だらけの説明では騙されようがない。 業者の屁理屈が稚拙なのであって、そうした明らかな矛盾を指摘するのに「否定したい意思」は全く不要である。 当たり前の説明を並べただけでは「暴走」も何もない。

ただ実際に時間を割いてわざわざ自分の質問にお答えして頂いてるのに、
その回答を蔑ろにするのも違う気がする・・・

商売をしているのだから説明責任もあるし、自己に不利益な情報の否定に時間を割くのは自己都合でしかない。 何ら疑惑を否定出来ない屁理屈の塊では、「お答えして頂いてる」と謙る必要は何処にもない。

確かに共感出来る部分もあったし、
「ん・・・?」って思った事もあった。

少なくとも、ブログで説明された範囲の業者の説明は子供が見ても分かる屁理屈の塊であって、「共感出来る部分」は全く見あたらない。

経費の説明も、言い訳になっていない稚拙な言い訳であり、屁理屈にも程がある。 複数の経費の説明があったが、いずれも、他の商売においても同様に必要であったり、真っ先に削減対象となる経費である。 2〜3万円のものが20〜30万円になるほどの未知の経費についての説明は一切ない。 他の商売と違う特別に高額な経費が絵画商法にだけ掛かることは一切説明されていないのだ。 人件費に至っては「ボッタクリ販売をするために経費が掛かる」と言っているようなものである。 (この点は、後日、自動車ディーラーと比較して説明したいと思う。)

価格設定の話は明らかに常識に反している。 詐欺や錯誤なくして高い方が売れるなんて話は、あり得ないにも程がある。 ライバルに勝てないからライバルよりコストパフォーマンスで劣る販売戦略を取るなんて話も無茶苦茶。 入場料と「結構やらしい感じの営業」の関係については論外。 「メモリーズオフ版画展の時に起きた作家さんとの問題の話」が、本当にアレだけだったならば、完全に論点を逸らしている。

開示請求の話も、明らかに取り繕った言い訳であり、論理的辻褄が完全に破綻している。 本当に、当サイトの記述によって著しい損害が生じていて、かつ、裁判に勝てるほど自分達の主張に正当性があると思っているなら、裁判を行う「利点も殆ど無い」とする説明は明らかに矛盾している。 「利点も殆ど無い」なら、著しい損害が発生していないか、あるいは、自分達の主張では裁判に勝てないと認識しているかの、いずれかでしかあり得ない。 それならば、いずれにしても、開示請求をする正当な理由を欠いている。 不当な理由で開示請求したならば、その行為は都合の悪い情報に対する言論封殺であり、自分達の商売に後ろめたい意識を持っている良い証拠だろう。

このように、ブログで説明された範囲の業者の説明には「共感出来る部分」は全く見当たらない。

たまに見掛ける2,3万で売っている複製原画と
アールジュネスが売っている版画が、
実際にどれほど違う物なのかすら分からん^^;

付加価値商法とボッタクリの違いの話を丁度しようとしてたところである。 本物の付加価値商法については後日説明するとして、今回は、この業者がやっているボッタクリの手口を説明する。

この業者が「オリジナル版画」と呼んでいるものは、美術業界では複製版画(エスタンプ)と呼ばれるものである。 つまり、この業者の商品は、元々、価値なんてないに等しい複製版画(エスタンプ)なのである。 製法についても、その業者自身が認めるように機械で数枚を製版した版でつや等を出しているに過ぎないから、手間的にも、精度的にも、大して付加価値を高めるようなものではない。

メモリーズオフ版画展または原画展に書いてあるとおり、この業者は、以前は、「全工程を作家本人が行うもの、あるいは作家監修のもとで完成される作品」を「オリジナル版画」と定義していた。 しかし、現在、この業者は、「作家自身の監修のもと限定番号と直筆のサインを入れた作品」を「オリジナル版画」と定義している。 版画の基礎知識に書いてあるとおり、これは、美術業界の一般的定義とは違う。 日本現代版画商協同組合オリジナル版画の定義を見てもらうと良く分かるだろう。 最初の定義も、日本現代版画商協同組合が「最も重要な要素」とする(1)の条件を満たしていない。 変更後の定義では、(2)の条件まで外してしまっている。 つまり、この業者は、美術業界の一般的定義とは離れる方向に、定義を変更しているのである。 では、何故、この業者は、定義を変えてしまったのか。 それは、「全工程を作家本人が行うもの、あるいは作家監修のもとで完成される作品」ではない複数の作品の存在が暴露されてしまったからである。 隠していた真実が暴露されてしまったので、定義の変更を余儀なくされたのだ。 いずれにせよ、現在のこの業者が「オリジナル版画」と呼ぶものは、美術業界で言う「オリジナル版画」の条件を全く満たさない紛い物である。

業者に突撃するなら、定義を変えた理由、業界標準から外れた独自の定義を使う理由を聞いてみると良い。 おそらく、直ぐに答えられないだろう。 そして、また、素人には分からないことを良いことに取ってつけたような適当な屁理屈で誤摩化すのだろう。

作家が作品にサインを入れるのは、その作家自身が制作に携わったか、あるいは、制作過程を監修した証である。 制作過程に関与せず「限定番号と直筆のサイン」を入れる過程にしか関与してない作品に、作家がサインを入れるのはインチキ行為である。 この業者は、2〜3万円以下の価値を20〜30万円に見せ掛けるために、インチキなサインを入れているのである。 ミクスドメディアとして光沢付け等の作業を行うのも、もの凄い手間が掛かっているかのように見せ掛けるためである。 実際には、大したお金も手間掛かっていないのである。 大したお金も手間もかけずに、大げさな説明をして、2〜3万円以下の価値を20〜30万円に見せ掛けているのである。

きっと2つを並べても、10倍の値段差がある物かどうか
なんて判断付かないんだろうなぁー・・・

「判断付かない」ということは、その物の価値に差がないか、あるいは、見る者に価値が分からないかのいずれかである。 価値に差がないなら「10倍の値段差」を出す理由がない。 価値が分からない物に「10倍の値段差」を出す理由もない(ただし、投機目的を除く)。 とはいえ、偽ブランド物業者が儲かるように、価値が分からない物に大金を出す馬鹿は何処にでも居るが。

「10倍の値段差がある物かどうかなんて判断付かない」なら、安い方を買えば済む。 某先生の作品も絵師100人展なら2万円で買えたようだ。 絵画商法で20〜30万円の作品を出している作家の作品が、別の業者で2〜3万円の作品を出していることは珍しくない。 「10倍の値段差がある物かどうかなんて判断付かない」なら、10倍の値段がする方を買う理由はない。

版画の価格に関する貴重な情報 - ay (2011-07-26 (火) 01:25:17)

先日紹介した情報弱者さんが、業者に直撃質問したようである。 胡散臭い説明で簡単に丸め込まれているところはさすが情報弱者だが、当サイトとしては、業者の手の内が見えてやりやすくなった。 本当に貴重な情報をありがとうという感じである。

本当に業者がこの話をしたのであれば、これは、ボッタクリの動かぬ証拠を業者から聞き出したことに他ならない。 本当にこんなことを書いて良いと業者が言ったのだろうか。 本当ならば、これはこの業者を追い詰める上で極めて貴重な証言である。 本当にこんな言質が取れるなら、自分も信者の振りして潜入してみようかという気になる。 そして、今後、業者がこうした言い訳を広めるようであれば、適正価格の実態の記述にも追記する必要があるだろう。

ここからは、聞いた話と自分の考えを織り交ぜて書くね。

どこが「聞いた話」でどこが「自分の考え」なのか明確にされていないのでは、情報としての価値が大きく落ちる。

確かに版画って物だけを見ると高いけど、
実際にはそれ以外に掛かってる経費が膨大で、
それ故に経費分の値段を乗せないと会社が回らないと。

それを理解するためにアー●●ュ●スのスタイルの話を。
アー●●ュ●スは、1つのお店で細々と売ってる訳じゃ無く、
秋葉原・名古屋・日本橋と直営のギャラリーがあり、
それ以外にも全国各地でイベントを展開している。
そして沢山の人に見て頂く為に入場料は取らない。

このスタイルだと、
作家さんも沢山の人に自分の作品を見て頂けるって利点があるし、
仮に版画が売れなくても損失は全てアー●●ュ●スが吸収するので、
作家さんには一切損失が無く、結果的に作家さんには利点のみで
色んな作家さんから契約して頂ける。

しかし、このスタイル故に経費も膨大になってる。
全国展開してるので社員もかなりの数がいて、
人件費だけでも相当掛かっているし、
ギャラリーもいつも同じ絵だと飽きられてしまうので、
月1回秋葉原・名古屋・日本橋を総交換するらしい。
その作業だけでもトラックを数台借りて、
かなりの大掛かりなもので費用も50万は軽くいくとか。
当然、作家さんにギャラも払う必要もある。
あとギャラリーの家賃もかなり掛かるみたい。
他にも来場者に無料配布を行ったりもしてる。
コレも何気なく貰ってるけど、結構な費用が掛かってる。

こんなにも膨大な経費が掛かっているのにも関わらず、
入場無料なので商品に経費が乗っかってしまい、
結果的に高くなってしまう。

この説明は、誰がどう見てもあり得ない話だが、少しも疑わずに鵜呑みにしてしまうとは信じ難い。 というより、ここまで内容がアレだと本当に一般人とは信じ難い。 ■■■が■■■の振りをして■りをしている疑いも考える必要があるだろう。

整理するために、この文章から価格が高くなる口実をまとめると次のとおり。

  • 売れなくても損失は全て業者が吸収する
  • 全国展開をしていて人件費だけでも相当掛かっている
  • 月1回商品の総交換をする為に運送費用が掛かる
  • ギャラリーの家賃もかなり掛かる
  • 来場者に無料配布を行ったりもしてる
  • 入場無料なので商品に経費が乗っかってしまう

これらの話には絵画商法特有の高額経費の説明が一切ない。 この理屈が成り立つなら、ヤマダ電機やコジマの商品もかなり高額になってしまう。

  • 大手量販店でも、売れなくても損失は全て量販店が吸収する
  • 大手量販店でも、全国展開をしていて人件費だけでも相当掛かっている
  • 大手量販店でも、商品入れ替えは頻繁におこなっている
  • 大手量販店でも、不動産代はかなり掛かる
  • 大手量販店でも、来場者に無料配布を行うこともある
  • 大手量販店も、入場無料である

詳細は後でみっちり説明するとして、ここでは、そもそも論をしよう。 営業経費を商品の価格に上乗せすることによって、販売価格が多少上がることはある。 しかし、上がってもせいぜい数%が限度であり、商品価格が10倍以上に跳ね上がるほど経費を掛けることはあり得ない。 そもそも、商品の販売を伸ばすために、営業を行なうのであって、販売に悪影響が出るような価格10倍増の営業手段を選択することがあり得ない。 商品価格が1割上がるだけで販売への悪影響が避けられず、その不利を営業で挽回するのは難しい。 販売を伸ばすために営業経費を掛けるのであって、営業経費を掛けすぎて営業で挽回出来ないほど商品価格を上げてしまうのは本末転倒である。

あと実際に売り上げと損失を比べるとギリギリなんだとか。

本当にギリギリだったとしても、それはボッタクリ商法をする言い訳にはならない。 仮に、その業者のやり方で本当にそれだけの経費が掛かるとしても、無駄な経費を削減して販売数を伸ばそうとするのが企業経営の常識である。 経費をかけずに販売を伸ばす方法はいくらである。 近年なら、ネット広告・ネット通販などを活用すれば、経費をかけずに販路を拡大出来るだろう。 しかし、この業者は、10万円以上の商品については、自社Webサイトでの通販すらしていない。 この業者は、少ない経費で販売が伸ばせる手段をどうして選択しないのか。 経費削減の努力を全くしていないのでは、経費が掛かるなんて話は完全な言い訳でしかない。 普通は、需要に合わせて価格設定し、需要から販売数量を予測し、それに合わせて掛けられる経費を算出するのである。 需要を無視して経費に合わせた販売金額を決めるのは、真っ当な商売ではあり得ない。

あと20万とか30万って価格設定も意外と絶妙なんだとか^^;
過去に2,3万円の低価格な複製原画を販売して、
かなり売り上げに期待してたみたいだけど、
実際にはさっぱり売れなかったらしい。
2,3万円の物を買うくらいなら普通のポスターで良いや。
って感じで考える人が多いみたい。


逆に20万、30万って頑張れば買えるって価格帯の方が、
自分のご褒美としてなどで買う人も多いみたいー

「過去に2,3万円の低価格な複製原画を販売して」が事実ならば、経費が「2,3万円」以内に収まっていたことを示している。 少なくても、固定経費ではない従量経費が「2,3万円」以内に収まっていなければ、「2,3万円の低価格な複製原画を販売」することは不可能である。 つまり、これは、経費のせいで商品価格が上がるとする先程の話が嘘だった証拠である。

「2,3万円の物」が「さっぱり売れなかった」ならば「2,3万円の物」でさえロクな需要が無いからである。 常識で考えて、「普通のポスターで良い」と考えるのは、その商品が「普通のポスター」より品質が落ちるか、あるいは、高いからである。 その商品が「普通のポスター」と品質も価格も同等なら「普通のポスターで良い」と考える理由がない。 そして、価格差を理由に「普通のポスターで良い」と考える人は、価格差が広がれば広がるほど「普通のポスターで良い」と考える。 つまり、「2,3万円の物を買うくらいなら普通のポスターで良い」と考える人は、「20万とか30万って価格設定」なら尚更「普通のポスターで良い」と考えるのである。 よって、「2,3万円の物」の需要と比べて「20万とか30万って価格設定」の需要はもっと少ない。 需要と比較すれば「逆に20万、30万って頑張れば買えるって価格帯の方が、自分のご褒美としてなどで買う人も多い」なんてことはあり得ない。 そもそも、本当に「ご褒美」にならば、重要なのは、価格設定ではなく、その中身である。 中身が同じ物なのに価格設定を高くしたから「ご褒美」になる…なんて話はどう考えてもおかしい。 価格設定=商品価値という誤認なくして、需要の逆転はあり得ないのだ。 詐欺や錯誤なくして高い方が売れるなんて話は、世界中の経済学者もビックリの珍説である。

そしてこの価格帯って、
アニメイト・ゲーマーズ・とらのあな等々、
2次元業界の大御所が占めてるから、
どうしてもそちらに流れてしまい、
こんな所と戦っても勝てるわけが無いと(笑)
それにあっちは大量にグッズ等を生産・販売したりして、
その分の利益が十分にあるから、
複製原画とか版画を出しても安く出せるみたい。

ライバルに勝てないから、ライバルより安く売るという話なら、言っていることも分かる。 しかし、ライバルに勝てないから、ライバルより高く売るなんて話は、どう考えてもあり得ない。 実際のところ、「2次元業界の大御所」が「複製原画とか版画を出しても安く出せる」のは絵画販売に無駄な経費を掛けていないからである。 「2次元業界の大御所」は、他の商品の利益を回してまで損をするような商売はしないし、1円の利益にもならない商売もしない。 それら「2次元業界の大御所」に対抗するために、無駄な経費を湯水の用に投入して商品価格を釣り上げるなんてことは非常識にも程がある。 嘘をつくなら、もっとマシな嘘をつくべきだろう。

そもそも、「2次元業界の大御所」と比較するなら、商品の品質で比較しなければ、話にもならない。 大手販売店で2万円売っている商品と同じかそれより劣る物を、中小販売店から10倍の価格で買う馬鹿はいない。 「2次元業界の大御所」より高く売るなら、それらの商品よりも品質で優れた物でしかあり得ないのである。 そして、この業者の商品が「2次元業界の大御所」の10倍以上の価格をつけるだけの品質がないことは、適正価格の実態にも書いてあるとおりである。 付加価値商法はあり得ても、付加価値なしの高額商法は常識的にあり得ない。

次に営業さんについて。
確かに一見さんには、結構やらしい感じの営業してるよね^^;
ただそこは入場料を取ってない分、仕方が無いと。
そりゃ売らないと利益0で損失のみだしね・・・

ヤマダ電機やコジマも入場料を取っていないが「結構やらしい感じの営業」はしない。 「2次元業界の大御所」だって入場料を取っていないが「結構やらしい感じの営業」はしない。 まともな業者はどこも入場料を取らないし、「結構やらしい感じの営業」もしない。 よって、入場料を取らないことは「結構やらしい感じの営業」の言い訳にはならない。

でも明らかに買ってくれなさそうな人(学生とか)には、
そこまで執拗に勧めないし、今後買ってくれたらなぁ程度に。

売上に繋がらないケースで「執拗に勧めない」のは時間の無駄だからであって、良心的な商売の証拠とはならない。 それに、未成年者の契約は無条件に解除できるから、未成年者を勧誘すれば損失機会も増えることになる。 また、「学生とか」をカモにすると、社会的な批判も大きくなり、行政にも目を付けられやすくなる。 つまり、業者がリスクが大きい客を避けているだけであって、何ら良心的な商売の証拠とはならない。

あと購入を決意する人には、若い人も多いみたいで
結構勢いで決めちゃう人も多く、
その場合はその場で親に電話させてみるとかー
大抵が怒られて諦めちゃうみたいだけど^^;

業者が「その場で親に電話させてみる」と言っただけで実際に行なわれているのか確認されていないのでは信用に値しない。 ただし、客が未成年者であれば、親の承諾を取らせていたとしてもおかしくはない。 その場合も、契約上のリスクを避けるためであって、何ら良心的な商売の証拠とはならない。

営業に関しては、
分割払いの時の信販会社との関係があったり、
商売柄、行政にも目を付けられやすく、
特に気を遣ってるらしい。

つまり、「行政にも目を付けられやす」いようなことをやっているということである。 同業者から頭一つ飛び出た業者は、見せしめに罰を受けやすい。 だから、こうした商売を長く続ける秘訣は、行政に目を付けられないよう、目立たないようにすることである。 それに対して、「特に気を遣ってる」のは、業者の自衛手段でしかない よって、この話は、何ら良心的な商売の証拠とはならない。

行政って特に酷いよね・・・
うちの会社にも行政から監査が来たこともあるけど、
もうしょーもないコトに突っ込む突っ込む・・・w

業者のやってる事を棚に上げて、行政に責任転嫁するのは無茶苦茶である。 具体的に行政の問題点を指摘して文句を言うなら分かるが、漠然と行政が悪いという印象を与えるだけなら、業者を庇う口実でしかない。

そいえば自分の時も契約した日から一晩寝て、
落ち着いてからチェックシートを書いて欲しいって
渡された紙があった^^;
それに加えて契約から確か1週間くらいなら
クーリングオフ制度で契約の撤回も出来たしー
契約した後も考え直してやっぱり止める機会もある。

クーリングオフは特定商取引法で定められているのだから、出来て当然である。 また、クーリングオフの説明をしなかったり、クーリングオフ妨害をすれば、永遠にクーリングオフ出来てしまう。 クーリングオフ期間を早く終わらせるには法に則った説明が必要であり、書面で確認を取るのは、単なる、業者の自衛手段でしかない。 よって、この話も、何ら良心的な商売の証拠とはならない。

次にメモリーズオフ版画展の時に起きた作家さんとの問題の話を。
作家さんの版権は、本人が持ってることは少なく、
どこか別企業が版権を管理していて、
この版画展の時もその企業から版権をきちんと取得して販売したが、
不手際で作家さんへの説明を怠ってしまったから起きてしまったと。
版権を取得しているので発売自体には問題無かったみたい。

「メモリーズオフ版画展の時に起きた作家さんとの問題」は、「版権を取得」の問題でも「作家さんへの説明を怠ってしまった」問題でもない。

「作家さんへの説明を怠ってしまった」のなら、「こちらにある版画は、松尾さん達が納得してる物だけ」とする話が出てくる余地はない。 「作家監修のもとで完成される作品」と標榜しながら、作家監修なしに制作しているなら、これは単なる事務処理上のミスでもない。 これらの問題について業者が何も説明していないとすれば、話を逸らして誤摩化したということである。

公式サイトに書いてある「版画制作風景」は本当なのか。
これも気になるところ^^;
全ての版画が同じ作り方をしてる訳じゃないし、
機械も使ってるけど、
必ずどこかで職人さんが手作業で制作してるとー
だからただ単にプリンターで印刷してる
だけなんてことは決して無いだって。
ちなみに使用してる技法は、
ジクレとシルクスクリーンを組み合わせてるって言ってたはず。
如何せん聞き慣れない単語で記憶が・・・^^;;
序でに版画の知識が無くWikipediaを読んだ程度。
あとコレがぼったくりだって言われてる原因の1つ何だろうけど、
「ジクレ版画について」(ムラマツ工芸様)
↑の文章を読むと単純に機械で作った安価なものって
結びつけるのも短絡的かと思えた。
この文章自体は、全く関係の無い会社さんのモノだけどー

適正価格の実態にも書いてあるとおり、この業者のやり方では職人さんの人件費は1枚当たり2500円程度にしかならない。 つまり、「単純に機械で作った安価なもの」と比べて、製造原価は2500円程度の増にしかならないのである。 よって、そのような言い訳は「2次元業界の大御所」の10倍以上の価格で販売するだけの根拠になり得ない。

それに何だかんだで30年近くやってる企業だしね。
30年ともなると色んな信用が無いとやってこれない。
当然何か違法性があれば行政から潰されるし、
違法性が無くても酷い商売してれば、客もいなくなりいずれ潰れる。

「30年近くやってる企業」は何の根拠にもならない。 悪徳商法の世界では、内部の実態がわからず証拠不十分で手が出せないケース、全ての悪徳業者が行政が把握しきれていないケースが多々あり、長年野放しになっているものも少なくはない。

たとえば、ココ山岡は、1967年設立依頼、ずっと、安物のダイヤをボッタクリ販売していた会社である。 長年、TVのクイズ番組のスポンサーを努め、CMもやっていた。 そのココ山岡が詐欺罪で捜索を受けたのは1997年の倒産後のことである。 悪徳商法が30年間も野放しになっていたのである。

あと、こうやって話をしてくれるのも信頼出来る要素の1つかな。

確かに、あらかじめ言い訳を用意せずに、売り逃げたら高飛びを想定している連中ならば「こうやって話をしてくれる」ことはないだろう。 しかし、言い訳する気があることは、そういう連中とは違う証拠にはなっても、「信頼出来る要素」にはなり得ない。 「30年近くやってる企業」であれば、あらかじめ、言い訳を用意しておくのは当然のことである。

ちなみに今回の事をブログに書いて良いかも確認したー

その担当者は、快くOKしたのだろうか。 それとも、止めろと言えば怪しまれるから渋々OKしたのだろうか。 いずれにしても、こうした情報の提示は願ったり叶ったりである。 これまでは、業者がどういう言い訳をするかが読めないので、追求の決め手に欠いていた。 しかし、言い訳の具体的内容が明らかになるならば、矛盾の指摘もしやすい。

売れ残り損失

純珪一氏らが暴露した事実によれば、実際に商品を刷るのは販売契約後とのことである。 これが事実であるならば、この業者は、見本品以外の在庫を全く抱えないことになる。 在庫を抱えずして、どんな売れ残り損失が発生すると言うのだろうか。 それならば、実際の商品を在庫として抱え込むヤマダ電機やコジマの方が売れ残りにより被る損失は大きい。

人件費

「全国展開をしていて人件費だけでも相当掛かっている」は、絵画商法特有のものではない。 絵画商法以外においては、全国展開をしている大型量販店の販売価格が高くなることはない。 むしろ、全国展開をしている大型量販店の販売価格の方が安いのが常識である。 ヤマダ電機やコジマの商品価格が街の電気屋より高ければビックリするだろう。 街の電気屋で2〜3万円で売っている商品がヤマダ電機やコジマで20〜30万円になることは有り得ない。 また、人件費が掛かるのはどの業界でも同じである。 よって、全国展開だの人件費だのは、何ら、高額販売の根拠にはならない。

そもそも、本当に人件費が高いのであれば、人件費を削減出来る販売方法を取るのが企業経営の常識である。 顧客に張り付いての長時間の密着説明を止めれば、かなり人件費は削減出来るはずである。 「押し売りなしでは売れない」という前提でもなければ、密着説明要員は完全に不要である。 顧客が自発的に購入する商品であるならば、密着説明要員は完全に不要である。 真っ当な商売であるならば、人件費の掛からない方法で販路を拡大して販売機会を増やした方が効率が良い。 そうした経費削減の努力を全くしていないのでは、経費が掛かるなんて話は完全な言い訳でしかない。

運送費用

「トラックを数台借りて」「50万は軽くいく」と言いながら、該当する商品数に触れていないのが、この話のトリックである。 普通に考えて、自前で運送してプロの運送屋より高くつくことはあり得ない。

純珪一氏らが暴露した事実によれば、実際に商品を刷るのは販売契約後とのことである。 これが事実であるならば、販売前は見本品しか印刷されていない。 ということは、見本品だけを輸送すれば事足りるのである。

では、「月1回秋葉原・名古屋・日本橋を総交換」という前提で運送費用を計算してみる。 「秋葉原・名古屋・日本橋」のなかで最も遠い東京大阪間の輸送を想定する。 大和急配なら、2t車500kmまで59,600円。 高速料金が1万円くらい。 2t車1台にたったの10作品しか載せないとしても、1作品あたりの輸送代+高速代で約7千円。 佐川急便の場合、保険金額1万円につき保険料は10円である。 20万円の作品なら、1作品あたり200円。 しめて、1作品あたり輸送代+高速代+保険料は7200円。 20EDを1年かけて売るとすると、見本品を年間12回移動するならば、1EDあたりの移動回数は0.6回。 ということは、1ED換算の運送費用(輸送代+高速代+保険料)は4320円。 この他、梱包に要する費用などを含めても1万円にも満たないだろう。

さすがに、2t車1台のスペースに10作品しか積まないことはあり得ない。 また、この業者の販売する作品で20EDはED数のほぼ最小の作品である。 よって、実際の運送費用はもっと安いはずである。

以上、計算してみると「膨大な経費」など掛かる余地がない。

不動産費用

不動産費用が掛かるのはどの業界でも同じである。 よって、不動産費用は、何ら、高額販売の根拠にはならない。

そもそも、本当に不動産費用が高いのであれば、不動産費用を削減出来る販売方法を取るのが企業経営の常識である。 たとえば、プレアニは、直営店の閉鎖で経費を削減している。 それでも、一部商品はボッタクリ価格であるものの、プレアニには経費を削減しているという言い訳が成り立つ。 そうした経費削減の努力を全くしていないのでは、経費が掛かるなんて話は完全な言い訳でしかない。

無料配布

何らかのグッズ等の無料配布によって、2〜3万円の商品が20〜30万円になることは有り得ない。 通常、無料グッズの配布は商品の価格に影響を与えない程度、利益圧縮の範囲で賄える程度で行なう。 だから、無料配布の経費によって、2〜3万円の商品が20〜30万円になることは有り得ない。

入場無料

一体、どこの業界が、販売目的の商品を展示して、入場料を取るのか。 ヤマダ電機やコジマは、入場料を取っているのか。 そんな話は聞いたことがない。 商品販売目的でないイベントの経費を入場料で賄おうとするなら、決して、おかしくはない。 しかし、販売目的の店舗の経費を入場料で賄おうとするなんて、どう考えたってあり得ないのだ。 「入場無料なので商品に経費が乗っかってしまい、結果的に高くなってしまう」なんて非常識にも程がある。

Last modified:2019/03/02 12:06:05
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*1 素人を自称して実名もペンネームも出さないのは分かるけど、職業ライターを自称しておいて実名もペンネームを出さないのは不自然すぎる

*2 真っ当な企業なら勝訴しても敗訴してもコメントを発表する(勝訴したら「当社の主張が認められた」敗訴したら「当社の主張が認められなかった」「事実誤認がある」等)

*3 本当は後ろめたいことがあるから事実を隠しているだけ

*4 ソースを示せないのにそうした事実を知っているというなら関係者以外にはあり得ない

*5 刑法の規定により、過失犯規定のない罪については、過失の罪は問われない。 この手の商法が犯罪になるとすれば詐欺罪であろうが、詐欺罪には過失犯規定はない。 つまり、過失である限り、この手の商法に加担しても、刑法的には無罪となる。 しかし、未必の故意ならば、刑法上の罪に問われる可能性がある。