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ご来場特典に注意!

何らかの特典をつける行為は悪徳商法では使い古された手法です。これは、次のような心理を悪用しています。

  • 行くと得するような錯覚に陥って客が集まる(当選商法催眠商法など)
  • 施しをしてもらうと申し訳なくて邪険に扱いにくい(催眠商法、GNP商法など)

しかし、「レアグッズ」と称しながら、ちっとも「レア」じゃないグッズだったり、来場見込人数よりはるかに少ない量しか用意しなかったりするなど、広告内容から受ける印象と実際に受ける恩恵の間に大差があることは日常茶飯事です。何をもって「レア」とするかの明確な基準はないし、量が少なくても用意したことが事実なら嘘ではありません。つまり、嘘にならない範囲で客寄せの宣伝文句となれば良いのです。彼らは、初めから真っ当な商売をする気など少しもないのです。告知内容は全てカモを集める手段でしかありません。

例えば、アールジュネスの主催する「メモリーズオフ原画展」では、メモリーズオフ原画展のチラシのような来場特典が事前に告知されていましたが、来場者の殆どは全く恩恵を受けていません。

  • 未発売新作ゲームが会場で遊べるよ!! → 予告なく記述削除 → 中止
  • オープニングムービー上映予定!! → 原画展以前から公式サイトでダウンロード可能
  • 会場限定!!超レアグッズ販売予定!! → 初日の開始15分で売切れ(秋葉原直営画廊)
  • 限定プレゼント贈呈!!(※数に限り) → 初日の開始時刻に行っても貰えず(秋葉原直営画廊)

12日間×8時間のイベントの初日の開始15分でなくなるようでは、用意する数量が少な過ぎます。直営画廊を持ち、何年も前からこの手のイベントを主催している企業が、そこまで激しく来場人数を読み違えるはずがありません。つまり、初めから過少数量しか用意していないことは明白です。また、他の発表済みのイラストばかりで新作イラストはなく、参加者からは無理して行く意味がないとの声が出ています。

仮に、来場者全員が特典の恩恵を受けたとしても、その代償として高価で無価値な商品を買わされるのでは、返って大損です。甘い話が向こうから勝手にやって来ることなどない*1と知るべきでしょう。

Last modified:2010/05/11 20:31:41
Keyword(s):[絵画商法の知識]
References:[メモリーズオフ版画展または原画展] [セールストーク実例] [TOP]

*1 甘い話は、合法か非合法を問わず他者からの搾取です。他人が搾取のお裾分けをしてくれるわけがありません。そもそも、そうした搾取は悪しき行為です。